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2017-01-08 20:08:00

1月7日、遂に高校ラグビーの日本一を決める、第96回全国高等学校ラグビーフットボール大会決勝が行われた。

春の選抜大会、夏の7人制大会に続く3冠を狙う東福岡(福岡)と、前年度優勝の東海大仰星(大阪第1)の決勝戦にふさわしい熱戦が繰り広げられた。

 

前半、東福岡はFWとBKが一体となったワイドなアタックを続け、ほとんどの時間を敵陣でプレーする。それに対し東海大仰星は外側のプレイヤーが間合いを詰める、いわゆるアンブレラディフェンスで対応し、東福岡に得点を許さない。
ところが前半19分、東福岡のセンターが自陣から華麗なステップで独走トライ。7-0と先制する。
チャレンジをテーマに挑戦して来た東海大仰星は、その後敵陣に入るシーンも見られたが、気の焦りからかミスなどで思い通りのアタックをできず、7-0で前半を終える。
後半の立ち上がり、東福岡は冷静に敵陣でプレーしトライ。コンバージョンも決め14-0とする。ところが、挑戦者東海大仰星はこのままでは終わらない。後半6分に反撃の狼煙を上げるトライ、さらには難しい角度のコンバージョンも決め7点差とする。そのまま勢いに乗る仰星は、17フェイズを重ねてトライをあげ同点とする。
東海大仰星は流れを掴み、その後もアタックを続ける。しかし、準々決勝、準決勝で6点差と1点差と接戦を制して来た東福岡は、冷静であった。自陣でディフェンスで粘ると、相手が落としたボールを拾い上げターンオーバー。そのまま勝ち越しのトライ。さらに16分にもディフェンスでプレッシャーを与え、ターンオーバーからのトライをあげ、28-14とする。
挑戦者東海大仰星は、25分に7点差まで詰めより、試合終了間際にも敵陣まで攻め込むが、東福岡のディフェンスの前にゴールラインを超えることはできず、ノーサイド。28-21で東福岡が熱戦を制し、高校3冠を達成した。
前半は東海大仰星のアンブレラディフェンスに苦しんだ東福岡だったが、その後は勝負所を外のスペースから内側のスペースに変えることで、アタックの幅を広げた。また、粘り強いディフェンスで東海大仰星の攻め手を無くさせ、ターンオーバーし、一気にアタックをする場面が多く見られた。アンストラクチャーなシチュエーションからトライを奪える力が、この試合を決定づけた。
また、試合終了後の東海大仰星の山田主将の涙が印象的だった。心の底から悔しがる、目の前にまで見えた日本一を手に入れることができなかった悔しさが滲み出た涙に感じた。今年の東海大仰星は、登録メンバー25人中11人が下級生である。この悔しさを知った下級生が、山田主将の思いも胸に、再び日本一に挑戦する。
今年の決勝は、両校の力が拮抗した好ゲームで、多くの人に感動を与えた。第97回大会の日本一を目指す戦いはもう始まっている。来年の花園が待ち遠しい。